Doll‥ ~愛を知るとき
翌日からも毎日、同じことの繰り返しだった。
店に行けば、浩也と朝美さんが親しげに話している。
二人は何かと言うと、あたしのことを笑っていた。
「ビックリした~!さっき、お客さんに“若奥さん”って呼ばれたし!若奥さんは愛波さんやのに~!」
「朝美ちゃんは仕事が出来るからやろ。愛波、お前も朝美ちゃんを見習えよ。」
「わたしの方が愛波さんより板に付いてる?って、ウソウソ~!」
「いや、マジで。アイツは暗いからあかんわ。」
あたしが店を離れていた間に、朝美さんは彼氏と別れていた。
そのことが胸に引っ掛かっている。
彼らの会話に不満を感じているのに、口に出せないままだった。