Doll‥ ~愛を知るとき


翌日からも毎日、同じことの繰り返しだった。

店に行けば、浩也と朝美さんが親しげに話している。

二人は何かと言うと、あたしのことを笑っていた。


「ビックリした~!さっき、お客さんに“若奥さん”って呼ばれたし!若奥さんは愛波さんやのに~!」

「朝美ちゃんは仕事が出来るからやろ。愛波、お前も朝美ちゃんを見習えよ。」

「わたしの方が愛波さんより板に付いてる?って、ウソウソ~!」

「いや、マジで。アイツは暗いからあかんわ。」


あたしが店を離れていた間に、朝美さんは彼氏と別れていた。

そのことが胸に引っ掛かっている。

彼らの会話に不満を感じているのに、口に出せないままだった。


 
< 385 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop