Doll‥ ~愛を知るとき
物心が付いた頃には、既に施設にいた。
一度だってココロは満たされないまま、大人になった。
満たされたことが無いから、満たされた時の喜びを知らない。
我慢する生活が、あたしの中で当たり前になっていた。
浩也の横暴さに耐え切れず、何度も逃げ出したいと思った。
だけど、あたしには頼れる人も相談する人もいない。
逃げ出したくても、そこから飛び出す勇気も知恵も無い。
異常な関係を耐えるより他に、打開策は見つからない。
考えてみても、何も‥。