Doll‥ ~愛を知るとき
─ 玲央‥?
十数年間、施設で一緒だったんだ。
髪の色もヘアスタイルも変わっていたけど、間違いないと思った。
「エナやんけ!」
懐かしい笑顔で、玲央は隣にいる女の子の腕を引っ張って歩いて来た。
「歌穂‥。」
「久しぶり、エナ。ってゆーか、マジ?ビビった!」
ライトブラウンに染めた髪も流行りのメイクも、それにハイウェストのワンピースも、とても似合っている。
近付いて来るまで、歌穂だと分からないくらいに お洒落になっていた。
「なんか落ち着いたね、エナ。玲央が気付かんかったら、素通りしてたわ。」
大人っぽくなった歌穂は、ニッコリ微笑んだ。