Doll‥ ~愛を知るとき


隣の部屋は、ずっと空室のまま。

アパートの他の部屋に誰が住んでいるのか、あたしは知らない。


ベランダの手すりに凭れて、遠くに広がる海を眺める。

コバルトブルーの海は キラキラ輝いていて、沖の方に何槽か船が出ていた。


お布団を干したあとは、ひとりきりのお昼ご飯。

掃除機を掛け、キッチンの床を磨いて、お風呂場で汚れた換気扇を洗った。


今日は、特に強い外出禁止令が出ているから、どこにも行けない。

何度も読んだ少年漫画を本棚から取り出して、最初の巻から読み直した。


< 47 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop