Doll‥ ~愛を知るとき


「無理だよ‥、樹‥。」


愛翔を手離すなんて出来ない‥

浩也が納得するとは思えない‥


「正直に答えろよ、愛波‥。なにが欲しい?」

「イヤだ‥。」

「我慢は美徳‥。オレは、そうは思わない。分かる?」

「でも‥。」

「愛波は今、何が欲しい?」


そんな風に訊かれて、初めて抱かれた夜を思い出す。

体の奧に、キュンと熱が走った。


「愛波、答えて。」


止まらない恋の感情が言葉に変わる。


「いつ‥き‥。」


そう答えた時、涙が零れた。


 
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