Doll‥ ~愛を知るとき


明るくなった部屋の眩しい光に目を瞬いて、涙を拭いた。

ベッドの上に座った樹に合わせて、あたしも体を起こした。


「人形は“忘れたい”とか“壊れたい”とは思わねーじゃん。ただ愛される為だけに存在する。だろ?」

「うん‥。」

「愛波がオレの人形になりたいならさ、オレに愛されることだけ考えてろよ。な?」

「うん‥、ごめんなさい。」

「また謝る。けど、愛波のそーゆとこ、可愛くてすきだな。」


樹は、ニッコリ笑って、首に掛かったネックレスを外した。

そして

「これの秘密、知りたい?」

と訊いた。


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