Doll‥ ~愛を知るとき
─ 愛波は、オレがいないと生きてけないの。分かる? ─
抱かれている時、樹は いつも囁く。
返事なんてする余裕ないのに、わざと話し掛けてくる。
あたしが「はい」って答えるまで、そう囁いて激しく動く。
意地悪なんだ。
だけど、そんな樹がすき。
「愛波。髪、洗って来いよ。もう時間だろ。」
「あ‥、うん。」
脱衣所のアコーディオンカーテンを閉め、バスタオルを剥いで、あたしは浴室に入った。