Doll‥ ~愛を知るとき


羞恥心なんて微塵も無い、そんな浩也の行動は恐怖心を掻き立てた。


このマンションの駐車場に、あたしの車を停めていることに浩也は気付いている。

これ以上、彼が怒鳴れば周りに迷惑を掛けてしまう。

動揺したまま、必死に思考を巡らせた。


あたしじゃ浩也を説き伏せることなんて出来ない‥

今は、ここから立ち去って貰わなきゃ‥


「樹と話して!あたしは何も答えたくない!」


叫びながら、涙が零れた。

あたしを苦しめ続ける浩也に、怒りさえも感じていた。


「ふ~ん‥。」


浩也は、不満気な声を漏らすと

「分かったわ。」

って、言った。


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