Doll‥ ~愛を知るとき


「分かったって‥?」


思わず、尋ねていた。

その返答に微かな期待を寄せて‥。


「もう別れよ。愛翔のことも、ちゃんと話し合お。」


さっきまでとは違う覇気の無い声で、浩也は答えた。


「ホントに?」

「ああ。」


信じられないくらい嬉しかった。

やっと、解放される。

そんな喜びで胸がいっぱいになった。


涙が瞳を潤ませていく。


「ありがと‥。」


あたしは、無意識にシャツに隠れた十字架のペンダントトップを握っていた。


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