Doll‥ ~愛を知るとき
咄嗟に両手で顔を庇った。
庇った手の上から、浩也は闇雲に殴り続ける。
とてもとても怖くて、そして、哀しかった。
─ ねぇ、あたし人間だよ‥
痛みを感じるんだよ‥
分かり合えないココロが生み出した悪循環は、修正のしようも無くて‥。
酷くなるだけの関係を消滅させることさえ出来ない。
何もかもを受け入れられるほど、あたしは出来ていない‥
あたしは、ロボットじゃないよ‥
「あんなヤツの名前、呼びやがって!」
「痛いよ!ヤメて!もうやだぁ!もう‥、こんなのやだよ‥。やだよ!!」
あたしに感情の蓋が外れた時、ハァハァと息を切らして、浩也は殴ることを止めた。