Doll‥ ~愛を知るとき
浩也が誰と話しているのか知らない。
大笑いしている声がリビングから響いていた。
散々 暴力を奮ったあとに笑える、その無神経さが不快だった。
耳元で呼び出し音は、鳴り続けている。
癖なんだ。
いつも、おかしくなった左耳に受話器を充ててしまう。
話し終わった浩也の足音がリビングから廊下に向けて響いてきた。
もう、これ以上は待てない。
愕然とした気持ちで、あたしは子機を充電器に戻した。
「おい。」
寝室に入って来た浩也は、あたしを呼んだ。