Doll‥ ~愛を知るとき
ベッドの下に滑らせるように、樹は凶器を投げた。
「あんな物持つのは、調理場だけにしとけよ!邪道なんだよ!」
そう言って、浩也を殴った。
浩也の呻き声が部屋に響いた。
とても、怖くなった。
── 樹‥
あたしさえいなければ‥
あたしが樹に甘えたりしなければ‥
こんなことにはならなかった‥
樹が怪我することも、樹に殺意が芽生えることも、絶対に無かった。
全部、あたしのせい‥
あたしが樹を巻き込んだせい‥