Doll‥ ~愛を知るとき


だけど、どうすれば良かったの?

愛翔が成長するまで、ずっと浩也のロボットでいれば良かった?

感情に蓋をして、生きた屍のように浩也の言いなりになっているしか無かったの?


身体中の血液が全て、脳に集まって行くような感覚。

まるで退化したみたい。

気付けば、子どものように泣きじゃくっていた。


「もう、やだぁ!!やだよ‥。愛翔なんかいらない!もう、なんにもいらない‥。なんにも分かんない!!」


錯乱状態のまま、ふらつく足で立ち上がった。

樹の横を通り抜け、腰が抜けたように倒れこんでいる浩也の傍を走って

「愛波!待てよ!」

追って来た樹の声も聞かず、裸足のまま外へと駆けた。


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