Doll‥ ~愛を知るとき
掛け布団から顔を出して、あたしは彼を見た。
「仕事から帰って来た時から可笑しいなって思ってたわ。思い出したんか?それとも、あれか?全部、演技か?」
小馬鹿にしたような声音で訊くと、浩也は部屋に入って来た。
─ もう、弱さは見せない‥
ココロに誓いながらも、恐怖心が襲って来る。
だけど、愛翔を脅かせたくなくて
「話なら、向こうでする。」
声は震えていたけど、キッパリと彼に告げた。
「へぇ‥、強気やな。まぁええわ。来いや。」
寝室を出た浩也は、リビングルームへと戻って行った。
愛翔の寝顔を確認して、あたしはベッドを降りた。