Doll‥ ~愛を知るとき


浩也が直ぐに動かなかったのは、彼自身に非があるからかもしれない。

だけど、浩也は興信所を使って、あたしを調べていた。


「愛波、大竹さん覚えてる?」


樹に訊かれて、忘れていた名前を思い出した。


「隣に越して来た人?」

「姉ちゃんに聞いたことがあったんだよな。興信所で働いてる友達がいるって‥。」


新婚を装っていた上に『大竹』は偽名。

だから、分からなかったと樹は言った。

翌日、刑事がやって来たことを不審に感じた樹は、逃亡中、姉に確認を取った。

そして、その容姿から興信所で働いてる姉の友人が大竹と名乗る女性だと知った。


「それだけじゃないねん‥。」


歌穂は、ボソリと呟くと訳を話した。


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