Doll‥ ~愛を知るとき
総合病院の外科で歌穂は働いている。
彼女には、病院の廊下でバッタリ出会った時に訳を話した。
「先輩に伝えた方がいいって。」
何度も そう言ってくれたけど、樹に話す気は無かった。
「あたし、ちゃんと育てるから心配しないで。」
「分かった。エナには、高校の頃に借りがあるし協力する。だから、頑張りや。」
最終的に、歌穂は そう言って励ましてくれた。
『借りがある』なんて言っていたけど、学生の頃のトラブルは、もう関係ない。
迷惑を掛ける分は、必ず、いつか恩返しをするつもり。
精一杯、頑張ってみたい。
大切な赤ちゃんだから‥。