Doll‥ ~愛を知るとき

「あーくん、撮るよ。」

白いポニーの上でピースサインをしている愛翔を写真に撮った。

係員に手綱を引かれたポニーは、愛翔を乗せて ゆっくりと歩き出している。

短いコースを一週したあとポニーを降りた愛翔は、とても満足そうな笑顔で、あたしを見上げた。

「楽しかった?」

「うん!」

大きく頷く愛翔を見て、この牧場を選んで良かったと思った。

牛の乳絞り体験をしたり、ウサギと触れ合ったり

「ママ!見て!」

「あーくん、危ない!」

大きな羊に馬乗りになろうとして、愛翔は落っこちた。

「お弁当にしよっか。赤ちゃんにミルクもあげなきゃだし。」

「はーい。」

愛翔と並んで芝生の広場へと歩きながら、あたしは また樹を思い出していた。




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