Doll‥ ~愛を知るとき


ガンガンと頭が痛くなった。

左耳の奥がズキズキした。


「樹、やだ‥。」

何度お願いしても、樹は止まらない。

「愛波、声出すなよ。」

耳元で囁く声は低くて

「イヤ!イヤだ!ヤメて!!」

恐怖を感じて、あたしは大声で叫んでいた。


「愛波‥?」

「イヤ!樹、嫌い!イヤ!」


涙が溢れて来て、怖くて、怖くて、あたしは小さな子どもみたいに、わんわん泣きじゃくった。


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