Doll‥ ~愛を知るとき
だけど、さっきまでの怖さと入れ替わりに不安が襲って来た。
こんな醜態を晒して、嫌われたらどうしよう‥
樹に嫌われたら、あたしは生きていけない‥
「樹、ごめんなさい‥。」
止まりかけた涙が また瞳を潤ませた。
「愛波は謝んなくていい。悪いのは、オレだから‥。」
「違う。樹は悪くない。樹は悪くないの‥。」
「今日は、もう寝ろ。オレも風呂に入ったら寝るよ。」
立ち上がった樹は、押し入れの襖を開けて中からお布団を取り出した。