Doll‥ ~愛を知るとき


だけど、さっきまでの怖さと入れ替わりに不安が襲って来た。


こんな醜態を晒して、嫌われたらどうしよう‥

樹に嫌われたら、あたしは生きていけない‥


「樹、ごめんなさい‥。」

止まりかけた涙が また瞳を潤ませた。

「愛波は謝んなくていい。悪いのは、オレだから‥。」

「違う。樹は悪くない。樹は悪くないの‥。」

「今日は、もう寝ろ。オレも風呂に入ったら寝るよ。」


立ち上がった樹は、押し入れの襖を開けて中からお布団を取り出した。


< 77 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop