Doll‥ ~愛を知るとき


豆電球の青い光だけの薄暗い部屋で、あたし達は抱き合った。


「愛波、声出すなよ‥。」

囁く樹の声は、さっきとは違う温もりがある。

「うん‥。」


優しく触れる指。

繊細に動く舌。

何度も我慢出来なくなって、小さな声を漏らしてしまう。

「愛波。」

その度に樹は注意を促すよう、あたしの名を呼んだ。



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