Doll‥ ~愛を知るとき


大竹さんが言っていた、あの言葉が気になった。

“行方が分からない‥”

あのあと、樹の様子が変になった。


いつもなら、あんな乱暴にあたしを扱ったりしない。

意地悪を言っても、触れる時は優しい。

なのに、どうして‥?


── 樹‥


彼を待ってる間も、お風呂の中でも、ずっとそのことを考えていた。

痛かった頭と左耳は、いつの間にか治まっている。

脱衣場からバスタオルを巻いた姿で、あたしはお布団に身を滑らせた。


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