触れる体温
「ずっと……」

頬に触れた手のひらが、私の右手をきゅっとにぎった。

「キス、したかった。」
「え?」
「きちんとお化粧して、肌も手入れして、たまにおしゃれして。仕事、一生懸命だけど、ちゃんと女の子だなって、ずっと気になってた。」

それって……


「飴ちゃん、あれ、手を握る口実」

ひとつひとつが、つながってゆく。

「手、ほんのちょっとでも、握りたかった。」

特別、だったんだ。

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