Melty Lesson


けど、数秒間の沈黙の後、


「―…隠し通すつもりだったら、生徒の手にあんな風に触れないよ」


そんな先生の言葉が返ってくる。

あの時の事を思い出すと、また頬が熱くなってしまう。


「限界、だったんですか……?」

「うん。今日の栗原さん、何かとても思い悩んでるみたいだったし、それに―…」

「それに?」

「やけに魅力的だったから」

「っ」


いっそう、頬が赤く染まる。ううん。顔中真っ赤だと思う。


「今も、栗原さんにキスしたい」

「え……っ」

「こっち、来て」


そのまま腕を掴まれて、細くて暗い路地に入ってしまう。

それからまた先生は、


「ん……っ」


吸い寄せられる様に私の唇を塞いでしまう。

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