舞う風のように
ーー数時間後。
その部屋には、異常なほどの緊迫感が漂っていた。
土方が、殺気を出して由紀を睨み付ける。
「つまり、こいつは長州のもんじゃねぇって言いたいんだな?」
なぁ平助。
そう言うように、土方は藤堂へと視線を向けた。
「嗚呼。八尋が長州の浪士だなんて有りえねぇよ。」
藤堂はきっぱりと、言いきった。
「どうしてそう言い切れるのです。」
そう切り替えしたのは、山南敬助。
それに藤堂は、少し言い淀むと一言言い放った。
「俺と八尋は、同門なんだよ。」