夢蝶 ~なによりも大切なもの~
「…ついに明日かぁ………。」
珍しく俯き加減の唯の言葉にみんなの
緊張が高まってきて黙り込んだ。
ーーーバンッ!
突然のドアが開く音にみんな驚く。
「よっ!って、なにこの空気!どんよりしすぎっしょ!抗争前だからって緊張すんなって!」
「……おい、いきなり入ってそれかよ。
驚いてんだろー。」
「そーだぞ。お前も変わってねーな。」
賑やかな声と共に、幹部室に乱入
してきた3人組。
それを見た、俺を含む3代目は、
目を見開いて、口をぱくぱくさせる。