うさぎ姫とおおかみ執事
広間は村中のうさぎや各国の代表できた動物たちで埋めつくされ、煌びやかな装飾品が輝いていた。 


あたしは国王である父上のとなりの玉座に、ちょこんと座っていた。 


挨拶、贈物、挨拶…
のエンドレスのローテーションに、そろそろ疲れてきたとこだ。  


「ラヴィさま、次は東のおおかみの国、バロア王国からお祝いにお見えです。」

あたしはビクッとした。 
父上を見ると、ニッコリ笑ってる。 

「?」

おおかみは怖いもの。 
昔からそう教えられてきたのに、父上はなんで笑ってるの?
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