年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「じゃ……じゃあ教会。ウェディングドレス着たい……し……」
「うん。作りましょうか」
「わ、私でもサイズはレンタルであるよ、大丈……夫……」
「駄目です。僕が作ってあげたいから」


 式、ドレス……。私がずっと憧れていた会話。嬉しくて、ちょっぴり切なくて、まるで初恋が実ったような気分で。鼻を啜りながら寄りの手を握ってるのが精一杯だった。
 由也くんは手を私の背中に回し、かあるく抱きしめる。段々と強くなる由也くんの腕、私は由也くんの胸に顔を埋めた。この先どんなに辛くてもどんなに惨めでも、後悔しないって心に誓った。





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