年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 由也くんはそうフォローした。店員さんは、最近そういうカップルが増えてます、堅実だと思いますよ、と言った。その分白ドレスは素敵なデザインにしましょう、と私達をソファに座らせた。


「由也くんありがと」
「ううん。それも本当のことでしょう?」
「うん」


 辺りを見回す。沢山のドレス、カラフルなデザイン。パステルカラーのドレスが目に留まる。


「着たかった?」
「ううん、膨張色だから無理無理~」


 一生に一度の式。普通に結婚してたら着れたかも。似合わなくたって着たいものは着たい。私も一応女の子なんだと思った。

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