年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 由也くんのことも近い未来のことも。二人で式を挙げるなんて言葉はカッコイイけど実際に想像すると惨めなもんだ。私は実家の従姉の披露宴を思い出した。白無垢角隠し三々九度。沢山の親戚に見守られた神前式。200人も集まった田舎の披露宴、従姉は面倒臭いとか言ってたけど、ちゃんと結婚した方がいいに決まってる。煩い叔母さんだって頼んでも無いのに祝い船を歌い出す伯父さんだって母親への感謝の手紙だってあったほうがいい。

 山の中の小さな教会で誰にも祝福されず母親への感謝の手紙を読むことなく、逃げ隠れするみたいにドレスを着るんだ……。
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