年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
由也くんはコンビニ袋からプルーンヨーグルトを差し出した。あと栄養ドリンクと風邪薬とレトルトのお粥、カステラ。
「昨日ドレスの試着するのに何回も着替えて寒かったでしょ? 風邪ひいたんじゃないかと思って」
「……」
「綾香さん一人暮らしだから」
由也くんの優しさにジーンと来た。こんな時間まで残業して疲れただろうに、急いで走って来てくれた。生理だと嘘をついた私のために。
「あ、うん……。とりあえず上がって」
由也くんを中に入れる。テーブルを挟んで向かい合って座布団に座る。由也くんはテーブルに買ってきた品々を置く。