年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
キラキラと瞬く星。由也くんは担いできた望遠鏡を下ろして組み立て始める。
「なんか目が霞むう。布が泳いでる」
「天の川だよ。夏ならもっと濃く見えるし綺麗です。今夜は月も明るいし」
「あれが……。なんかズルイ。由也くんだけ綺麗な天の川見たなんて」
「見たいの?」
「うんっ」
「じゃあいつか見せてあげる」
「うんうんっ!」
その夜は望遠鏡で沢山の星を見た。ひとつだと思っていた星が2つだったり、木星の周りを回る衛星を見たりした。