年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
土曜日の朝、支度をして鏡の前で気合いを入れた。パンパンっと平手で頬を打つ。自宅に近いほうが何かと便利だろうと歩いて出掛けた。ピンク色のコンクリート壁、白い鉄柵、お城を思わせるような産婦人科だった。
受付を済ませて順番を待つ。しばらくして名前を呼ばれて個室に入る。中は医者のスチール製のデスク、患者が座る回る椅子があって町医者と大差は無かった。あるのはカーテンで仕切られた診察台。医師の問診を受けたあと、看護士に付き添われ台に上がる。うにうにと異物を押し込まれ、モニターに出てきたのは細長い不格好な雪だるまのようだった。
「雪だるま……」
私がそう呟くと医師は笑った。そうですね、小さい丸が頭で細長いのが体です、小さい棒も見えますか?、手と足ですよ、と説明してくれた。
受付を済ませて順番を待つ。しばらくして名前を呼ばれて個室に入る。中は医者のスチール製のデスク、患者が座る回る椅子があって町医者と大差は無かった。あるのはカーテンで仕切られた診察台。医師の問診を受けたあと、看護士に付き添われ台に上がる。うにうにと異物を押し込まれ、モニターに出てきたのは細長い不格好な雪だるまのようだった。
「雪だるま……」
私がそう呟くと医師は笑った。そうですね、小さい丸が頭で細長いのが体です、小さい棒も見えますか?、手と足ですよ、と説明してくれた。