年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「わ、可愛いボトル! 開けていい?……うっ、ぷ」


 頭痛に吐き気を催してた私にはきつい香りだった。思わず口に手を当てた。


「ラベンダー好きでしたよね? 綾香さん、具合悪いの?」
「あ、うん。副作用で」
「副作用?」
「ピ、ピルの」
「ピルって……」


 少し時間を置いて、由也くんは赤面した。それを見て私も赤面した。


「い、や、あの、その……したいって訳じゃなくて」
「綾香さん」


 由也くんは席を立って私の隣に来た。

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