年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 頭の中で火山が噴火した。若いコにデレる由也くん、今夜来たらとっちめてやる。早く私のところに挨拶に来ないかと待っていた。
 でも由也くんは彼女とそのまま会話して私のところには来なかった。いつもなら挨拶に来て名刺で筆談するのに私を無視していた。私はうちの商品を整理しながらチラチラと二人の様子を見ていた。しばらくして二人は帰るのか通用口の方へ歩いて行った。


「……」


 私も少し時間を置いて、通用口から裏口に出た。来るときにあった欧州車は無かった。





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