年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)


「いいのか長谷川」
「……」
「どうした、いつもの虚勢は」
「虚勢じゃないもん。本当の気持ちだもん」


 家族を大切にしたいという由也くん、クリスマスは家族と過ごして欲しいし。


「ま、ボンボンが家族サービスで忙しいときは俺が構ってやるから安心しろ」
「何それ」
「デブ専じゃない俺が構ってやるんだ、有り難く思え!」
「うるさいわ」


 そんな馬鹿なやり取りをしてると携帯が鳴る。由也くんからのメールだった、今夜来るって。目前に迫ったゴールデンウイークの相談をしたいらしい。由也くんが秋に結婚したら、二人で過ごすゴールデンウイークは最後になる。仕事を終えたあと、夕飯の材料を買い込んで帰宅した。


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