年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 ああそうだ、人間って高いところから落ちると受けた加速度で脳内の血流が止まり、意識が無くなるって聞いたことあるなあ。だから私は意識を失ったんだ。初めてだな、気絶するのは。女の子みたいだ……。いや待て、落ちた……落ちた??


「むう。落ちたなら今何処だろ」
「……長谷川?」


 あれからだいぶ時間が経った気がする。ゆっくりと目を開けた。白い天井、白いカーテン。ああ屋上から落ちたなら死んだのか、三途の川は白いのかと思った。


「長谷川大丈夫か?」


 鎌谷の声がする。川の向こうで引き止めるのは鎌谷か。由也くんは来てくれないんだ、ショックだ。仕方ないか、由也くんには綿菓子がいるし。
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