年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

 ああみっともない、過労なんかじゃない嫉妬から来る寝不足。情けないとは思うけど、眠りたくても目が覚めて眠れなかった。最低限度の睡眠を確保したくても出来ないんだから。駄目だ、もっと強くならなきゃ。どうしたら人間、強くなれるんだろう。


 いや……、いっそのこと、死んでしまえばよかったかもしれない。由也くんのことも忘れて自分の存在自体を無に帰したい……。

 しばらくして鎌谷は戻ってくるとコートを持って帰ろうとした。


「俺仕事あるから会社に戻るけど」
「あ、うん。迷惑掛けてごめん」
「気にすんな。あと……」


 鎌谷は言いかけてドアを開ける。


「うちの母ちゃん迎えに来るから」
「は?」
「今晩はうちに泊まれ」
「へ?」
「こんな状態で一人暮らしの部屋に帰せるかよ」
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