年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「貴様っ、まだそんなことを!!」
「父さんやめて、由也を殺す気ですかっ!」
「……」


 父親は体の力を抜いたのか、強張らせていた肩を落とした。正気に戻ったのが母親にも分かったのかぎゅうっと掴んでいた父親の右腕を放した。


「……」


 由也くんを跨いでいた父親は徐に立ち上がり、私とは目も合わさず、無言でリビングを出て行った。




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