年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「ぶう。昼飯まだだった……」


 それでもいい。忙しければ忙しい程、一昨日を思い出す時間も無かったから。でもこれからを考えなきゃいけない、由也くんを諦めるのかあの父親に立ち向かうのか。
 エレベーターに向かう途中、受付嬢が駆け寄ってきた。


「長谷川さん」
「はい、何か」
「お客様がお見えです」
「お客様……?」


 受付嬢が振り返る。その視線をたどると、そこには紺色のスーツを着た年配の女性の後ろ姿があった。


「来るまで待たせてもらいたい、とお昼前から」


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