年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 あれから3年。由也くんは25歳、私は28歳。営業も軌道に乗り、由也くんはスマイル乳業の看板営業社員になっていた。


「結婚してください!かな~、僕のお嫁さんになってください!かな~。いきなり歌っちゃったりして、嫁に来ないか~って。いや、それはナイナイ」


 そんな馬鹿な妄想をしてるとベルが鳴る。由也くんだ。私は一目散に玄関に向かう。


「お疲れ、上がって」


 ドアを開けるとスーツ姿の由也くんが立っていた。手には一流ホテルのロゴ入りのケーキ箱。

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