続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
第4章
「逢わせてはいねえが写真見せてやっただろうが?覚えてねえのか」



「覚えてるっすよ!それも哲也さんに俺が何度も頼み込んでやっと持ってきてくれたんじゃないっすか~忘れるはずないっすよ」



蓮は大きな声で苦笑いを浮かべながらお父さんに向かって呟いた


じゃあ・・・・逢ってはいないけど写真の中のあたしと蓮は対面してた?ってことなの?



でも、お父さんってばなんで蓮に逢わせてはくれなかったんだろ・・・・



疑問符が飛び交う中お父さんは意外な一言を口にした



「蓮、覚えてるか?莉子の写真見せるなりお前が開口一番なんて言ったか・・・」



「あ~すんません・・・・覚えてないっす」




「ったく・・・・覚えてねえのか、まあ無理もねえかまだ小さかったからな・・・・でもお前
莉子の写真見るなり、りーちゃんを僕のお嫁さんにする!って騒ぎだして聞かなかったんだぜ
俺が認めた男じゃねえとりーちゃんはやらねえぞって言ったらすげえ顔して俺のこと睨んできて・・・焦ったのなんのって」


お父さんはその当時の蓮を思い出してケタケタ笑いだす


あたしの写真を見て蓮がそんなことを言ってたなんて全然しらなくて・・・



隣で黙って聞いていた蓮はあたしの手を握りしめたまま勘弁してくれと言って頭を掻いた




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