続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「おいっ!いつまでくっついてんだ?莉子から離れろ!」



蓮はそう叫びながらあたしの腕を強引に引っ張ると肩を抱き寄せた



香水の匂いが一瞬鼻をかすめる



あたしは抱き寄せられたまま蓮を見上げた



すると周りから先輩方のこそこそ話す会話が四方八方から聞こえてきた




聞きたくなくても聞こえてくる言葉にあたしの心は折れそうになる




平気そうに見えるかもしれないけどあたしだって傷ついたりするし・・・・



あたしは早くこの教室から出たかったけど不穏な空気のふたりをどうすることもできずただ黙って見つめていた



「ねえ・・・・あの女って2年の、たしか高遠って奴でしょ?」



「え~あの子が?ちょっと顔がいいからって調子乗ってんじゃないの~蓮さまだけじゃなくって龍音寺さんまで手玉にとってさ~一体何様なの?」




こそこそ話してるんだろうけどここまでばっちり聞こえてるし!



手玉にとってってなんなの?・・・・慎ちゃんは幼馴染でそれ以上でもそれ以下でもないし!




あたしは抱きしめられたまま蓮のブレザーをぎゅっと握りしめた



それに気が付いた蓮があたしの方を向くと優しい笑みを浮かべながら再び肩を抱き寄せる



蓮は周りをぐるりと見渡すと鋭い目つきでクラスの女子を睨みつけた
< 58 / 341 >

この作品をシェア

pagetop