しわくちゃになったら、会いに行きます。


 莢子は友人と雑誌を囲んで、なんだか楽しそうに話している最中だった。


 最近、人気上昇中のファッション雑誌だ。


 横から覗くと、有名な名前が目に入って納得した。




 「ね、朱里も見てよ」




 別の友人から声が掛かって視線を落とすと、そこには普段とは雰囲気も印象も全く異なる幼馴染の姿が映る。


 あぁ、それでか。


 妙に納得して莢子を見ると、彼女はすまし顔で言いのける。




 「その雑誌のクライアントに、大人びていて素敵だって、褒められちゃった」




 莢子の言葉に、周りから歓声が上がった。


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