しわくちゃになったら、会いに行きます。
そして、お兄ちゃんが用意したコーヒーを「ありがとう」と受け取る。
あたしの前にも、大好きなミルクティーが置かれた。
お兄ちゃんは、自分の席に着きながら眉根にしわを寄せて苦笑した。
「可愛く言ってもダメですよ。
そうだ、河合さん、お元気ですか? 最近、姿を見なくて」
河合 率[カワイ リツ]さん。
堀泉さんの同級生で、同じくお兄ちゃんの先輩だそう。
とても気が利いていて、ムードメーカーだったらしい。
そんな説明を簡単に受けたあたしは、堀泉さんを見やった。
けれど、その堀泉さんは重苦しそうに視線を彷徨わせていた。