しわくちゃになったら、会いに行きます。
ぢゅー、と音を立てながら莢子はいちごオレを飲み干す。
すごい早さだね……、新記録だよ。
まぁ、そんな莢子はモデルと両立しても上の下にはいるし、
何の心配もしてないんだろうけど。
「それもだけどさぁ~……」
「他にも悩み? 忙しいね、アンタ」
長髪を校則に則って結わえた彼女は、ニヒヒと笑う。
忙しいわけじゃない。
たぶん、忙しさで言えば莢子の方が遥かに上だ。
テストももちろん嫌だ。けど、問題は別です、莢子さん。