しわくちゃになったら、会いに行きます。



 「うん、山茶花高だね。こっち」




 男の子は、あたしの心配をよそにまた歩きはじめる。


 仕方ないからあたしもそれに続いた。


 今度はちゃんと歩幅を合わせてくれる。


 ……間違ってたら、容赦しないからね!


 ま、あたしが迷わなければ済んだ話なんだけど。




 「新入生なの?」




 道中、男の子はしきりにあたしに学校のことを聞いてきた。


 なんだろう、その表情が、すごく嬉々としている。


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