しわくちゃになったら、会いに行きます。


 迎えに来たお兄ちゃんの車に乗って、あたしは家に帰った。


 彰太くんは、今日も居ない。




 「朱里、平気か?」




 頻繁に聞いて様子を確認するお兄ちゃんに笑い返して、あたしはお風呂へ向かう。


 触られた感触が肌に残っていて、気持ち悪い。


 勢いよく出たシャワーに身体を当て、しばらくボーっとする。


 あたしを庇ってくれたときの大藤くん、すごかった。


 医務の先生も言ってたけど、あれはたぶんスポーツをしてた人だ。




 「彰太くん……」


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