しわくちゃになったら、会いに行きます。


 触れたら、消えてしまいそう。


 そんな気もするし、


 力の強さに、どうしてもさっきのことを思い出してしまう。




 「大丈夫――何もしないから。誓うから」




 「ううん、それもあるけど、違うの」




 戸惑いがちの彰太くんに、あたしの気持ちをそのまま伝える。


 彰太くんは聞き終えると、強引だけど優しくあたしを引き寄せた。




 「今度こそ、俺に守らせて」


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