しわくちゃになったら、会いに行きます。



 「ヤバい……好きすぎる」




 力が強まる。


 一瞬、ほんの一瞬だけ、身体が強張った。


 脳裏に、さっきの男たちの息遣いが蘇る。


 それに目ざとく気が付いた彰太くんは、パッとあたしに距離を置いた。




 「ごめん、ガッつきすぎた」




 パーソナルスペースっていうのかな?


 その距離をきちんと守っている彰太くん。


 臆病になっているんだ、あたし。


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