しわくちゃになったら、会いに行きます。
「おはよう、お兄ちゃん」
「おう。朱里のおっちょこちょいは眞穂直伝だから、しゃーねぇよな」
洗面所に向かうお兄ちゃんは、可笑しそうに笑うけど、
お姉ちゃんは面白くないみたい。
お姉ちゃん……美しいお顔が般若のようですよ……。
「うっさいわね。余計なお世話よ」
年子っていう奴のお兄ちゃんとお姉ちゃんは、
あまり仲良くないみたいだけど、あたしはふたりとも大好き。
だって、二人があたしの親みたいなものだから。